真庭からフライ釣行

定点観測,「銀のアマゴ計画2020」4月中下旬

釣り場が職場から5km以内なので,17時半に仕事が済んで,19時まで毎日行っている.
定点観測である.下道なら帰り道なので,寄り道みたいなもの.
貯まった仕事は夜に病院に帰って来てすれば良い.

4月11日に,激しいライズがある場所を発見.
しかし4月12日,13日未明の大雨は,自分には非常に大きなダメージであった.
大山に48 cmの積雪があった日.
要は,擬似ギンケアマゴが群れていた場所を発見したものの
翌日の大雨で水量が増えて,一体,彼らはどこに行ったのか,
全くその後,8日間経過しても不明なこと.

さらに,19日に又降った.
水が減るのを,毎日毎日待つ感じ.
一日の大雨で川岸が 10 m以上,手前に来る.
これは,下のダムが放水せず,上のダムが放水するからであろう.
普段,水で無いところにアマゴが入ってきて定位することは無い.
本流の水量もふえて,音を立てて激流として流れる.
そこへウェイディングするのは危険.温度も下がった.

16(木)なんとかかんとか一匹だけ釣れた.
これは偶然の産物.要は薄暗すぎて,
ドライフライも流しきってフライを回収すべくリトリーブしていたら,
相手から食ってきてくれた.
17(金)は当直で外へ出られず.
18日(土)は14時から現場で定点観察.
ライズは全くない.ウェットでも,全くうんともすんとも反応なし.
夕方にはワンドでわずかにライズ.気温も10度から13度ぐらい.
要は,こちらが震えるほど寒い.春は名ばかり.
暖冬と言う言葉は定着したが,
今後は寒い春で,「寒春(かんしゅん)」という単語も定着しそう.

19日(日)はさらに少ないライズ.夕方18時40分ぐらいに散発ライズ.
その時,よく分かったのは,結局ライズがあるのは,
釣れたのも含めて3カ所に
限られる.
その1,一番ライズがある場所.
大きなメインの流れが反転してきて岸にむけてゆっくり流れはじめる.
下流にも極めてゆっくり流れる場所.決してその上流へ逆流のスピードが上がる場所ではない.そもそも,アマゴはイワナと違って,反転流のなかで定位はしていない.
底に定位して下流を向いているサツキマスも下流の
本流ならいるらしいがこの場所では不明.
20(月)にその場所で上流から下流に向けてドルフィンライズがあった.
要は,その近辺で流れてきたものを下から追いかけて食べている.

その2.さらに下流のワンドから流れが出て行き初めの場所.
浅い.
どちらも,そこに定位していたらえさが流れて集まってくる場所.
しかも流れの速度は遅い.要は,サカナに取って確実にえさが来て,
ゆっくり食べられる場所.
その3.メインの流れの横の少しだけ流れが遅い場所.
そこなら,激流の中から外へ流し出されたエサになるカゲロウなどがゆっくり流れるので,
食べやすい.目をこらしていると非常に早いライズが見つかる.他の場所よりも流速も早いので,ライズも俊敏という感じ.
上記の3カ所以外でのライズはほぼ見ない.

問題点と疑問点:ドルフィンライズはしても,自分は水面上を流れているカゲロウは全く見えないところ.

一体,何を食べているのか.
実際,水面を大きなカゲロウ,おそらくナミヒラタカゲロウの仲間か,それよりおおきいマダラ系列は全く水面に浮かんでいない.流れていない.
コカゲロウの仲間はシロハラコカゲロウかフタバカゲロウが飛んでいる感じ.
要は8 mm程度の小さいカゲロウが飛んでいるというところ.

あるいは小さい,ヒメヒラタカゲロウか??
自分から見えやすいシロタニガワカゲロウが時にでているかどうか.

20(月)に1 cm以上のカゲロウは3,4匹久しぶりに見ただけ.それを食ったりもしない.
身体全体を出して反転するライズが目の前7 mぐらいのところで何回かあるが,
水面に浮かんでいる大きな虫を食べるところは見えなかった.
3回以上は,見ている前でのライズをみたが,水面表面には自分は虫が浮いているのは見えなかった.
コカゲロウは空中にそれなりに沢山飛んでいた.
シロハラコカゲロウ,フラバコカゲロウはニンフが水面に泳いでの,
そこからのハッチ,羽化なので,それを一生懸命食べているようにみえる.
ニンフからでてきた途中をイマージャーと呼ぶが,その時期は一番無防備なので
それがゆっくり流れてきたら,パックリとたべるであろう.
それなら話は全部あう.
コカゲロウは早瀬にいる.
ハッチがあるときは,小雨が降って低気圧になる時.温度も下がる時.

ヒゲナガトビケラ(以下カディス)は18時40分ぐらいから下流から飛んでくる.
まだ少量.まだ水面に落ちてフラッタリングなどはまだしない
20(月)の時点での結論は,なんとはなしにフローティングニンフが釣れそうな.
胃の中を取り出してみたら,沢山のピューパ,ラーバなどが入っている.
いわゆるアダルトのスピナー,ダンよりは,その前の段階を飽食している.
内容物を次回は写真をとってみよう.

お勉強
完全変態する虫は,幼虫をラーバ,繭をピューパ,
正中をアダルトと呼ぶ.これはカディスなどの場合.

それなら不完全変態のカゲロウの場合は,どう呼んでいるか.
幼虫はニンフと呼ぶ.幼虫だからと言ってラーバとは呼ばない.
ニンフも昆虫なので脱皮しながら大きくなる.何回も脱皮するよう.
10回以上するものもあるような.大きくなるためには脱皮しかない.
外骨格の生き物なのでバッタなどと同じ.
それでマユの時がなく,ニンフから脱皮すると亜成虫となる.
羽根も生えているし飛べるが2,3日から数日後に,もう一回脱皮する.
それまでの状態をダンと呼んでいる.
特徴は羽根がグレーでボディ全体も毛深くぼってりした感じ.
その次に,さらに脱皮して成虫になる.成虫もスピナーと呼ぶ.
自分が謎だったのはダンの時の羽根はどうなるのかであった.
答えは,ダンの背中が割れて脱皮する時,もとの羽根はそのままおいていかれる.
背中が割れて,最終形のスピナーが,前に出てくる.
最終形の羽は,この時点では身体にへばりついている.
羽が立ち上がって時間がかかって透明なきれいな羽になる.
最終形は羽根が透明で身体も一回りスマート.
中から割れて出てくる時に新しい羽根も一緒に出てくる.
ダン(亜成虫)の形はそのまま残る.
この着ぐるみの外側だけのものは流下する.
それをシャックと呼んでいる.一般には抜け殻と呼んだほうがわかりやすい.

フライアングラーが使う言葉はこの各ステージを表現したもの.
ニンフは水底の岩にいるが,羽化するときは水上に上がってくる.
その時の状態をイマージャーと呼ぶ.英語のemergeで出現するという意味.
身体の中に空気が出てきて水中を浮上していく.
この時が,一番,魚に食べられる.
カゲロウも水中羽化,水面羽化,地表での羽化と種類によって
ハッチ(羽化)する場所が異なる.
一番目立つのが,水面上での羽化.
水底の石から浮かび上がって来て,水面上で脱皮.
コカゲロウ,マダラカゲロウ,モンカゲロウなど有名どころは水面上.
次は,水中での羽化.
水底の石の上で脱皮.水中で羽根が生えてダンの形になる.
羽根が生えたまま水面まで浮き上がって行く.
これはヒラタカゲロウ類.
後は,陸上で羽化するタイプ.水辺の岩などに上がって行って,羽化する.
フタオカゲロウ,チラカゲロウなど.

フライの用語では,
ドラウンドダン「ハッチの時うまくいかず,羽根がへばりついたりで浮かび損ねた」
で水面をへばりついて流れる状態.
スペントスピナー「スピナーが交接の後,卵を産んだ後,
水面に落ちて羽根を広げて流れている状態」
十字に羽根が広がっている.この状態を模したフライも多い.
シャック「抜け殻」などが良く出てくる.

毎日 川面をみているがカゲロウが出てこない.寒すぎる.

21(火曜日)この日は20日の晩にも雨が降って,水量がまた増えた.
これではライズがでない.ワンドの水量もさらに増している.
夕方3回だけライズをみた.空中にコカゲロウも飛んでいない.
最近の中では最もライズが無かった.
もう少し水が減って,空中にカゲロウが飛ばないとフライでは無理.
自分は,フローティングニンフを巻いて準備をしているが,難しそう.
この日の夕方はライズ自体が3回しかなかった.
月曜日の晩にも雨が降り,水量が多いので釣りにならない.
22(水)全く水量が減っていない.ライズの時間も18時半ぐらいからになった.
気温も低い.10度あるかないか.この木金も温度が下がるので暫く無理.
まあ,何を食べているのか.18番,20番のグリフィスナットと20番のニセパラスタを巻いた.まあ毎日,寒い.真冬の恰好をして水の中に立っているのはつらい.

23(木)18時前に現地に.水がものすごく減って,
川岸が4 mぐらい前に広がっている.
気温は9度ぐらい.県南に下ると13度であった.帰るまでに1時間がかかる.
1時間差があるので温度差は5度はあると納得.
ライズもあったが,グリフィスナットも釣れない.
現場で時々合う,ベテランと話をした.
どのフライを使ったら良いか.
有名人に聞いた話しをしてもらった.
「自分の気に入ったフライを使い込むと見えてくる物がある」とのこと.

釣れなかったフライを列挙するよりは,
釣れたフライを検討した方が早い.

よくよく,考えてみると,
今年,25 cm以上の擬似ギンケアマゴは,3匹釣れている.
釣れたフライは 全部パラシート.
1)1匹目は,浮いていたが,フライは止まっていた.
つんつん,つつくので,場所をわずかにずらしたらバコンと来た.
おそらく,小さなオイカワが来てつついていて,
それをアマゴが横から食いついた可能性が高い.
2)二匹は,流れがそれなりに早いところ.
パラシュートを投げて波間に消えた感じの時にバシャンと来た.
3)3匹目は,夕闇せまりフライがどこにあるかわからなくなり,
引っ張って回収していたら,突然グイグイ引き出した.
29 cmのアマゴが釣れた.口の中に完全にはいっていた.

他に,途中までは引き寄せたが,途中ではずれた2匹あり.
4)2匹目が釣れた直前に逃がした.
口先だけのライズ.
やはり,波間に消えたり,見えたりの時,
5)速い流れと遅い流れの間.
この時は,結構,勢いよく食いついてきた.
これも激流の上下に揺れる場所と緩やかな場所の境界.
見え隠れする時に来た.
途中まで引っ張ってきてきたが,足が水中の砂底に食い込んでいて,
うまく身体が動かず,フックオフした.

共通点は,半分か全部か水中に没した時.
フックは16番だったと思う.
薄い,平べったい形で,あまり浮力のないもの.
ハイフロートでぽっかり水面に浮いていない方が良いとの結論.
要は,今の今は「見えない虫にライズ」の状態.

24(金)水面にへばりつくように大きなコックデレオンのネックハックルを巻く.
明日は釣れるかと思いながら,フライを巻くときが一番,ワクワクしている.

25(土)驚くほどの快晴.全く雲一つ無い.暖かい.虫は全く飛ばず.
水も急に減水で数mは川岸が出現.少し離れた馬の背になっているところも顔をだした.
26(日)初めて,自分が立っている場所の上下にルアーの人が来た.上流も下流もルアーでも全く釣れずに帰った.自分もライズを待ったが,初めてのゼロ.
大きなフライは出現してきた.
今年初めてのマダラ? 一匹だけだが2 cm弱の大物カゲロウでした.
これを,バクバク食べてくれたら,話しは早い.
27(月)水が急に減った.晴れが続いたからではないと納得.
要は,日本の河川の中流は,上流のダムと下流のダムで水量を調節している.
大分,減水しているが,さらに下流にいくと,要は下流のダムに近づいていくと
水流が増えていた.
要は,下流のダムが放水量を減らすと急に,自分が釣りをしているエリアの水量はあがる.
要は水位があがる.
この2日で急激に水位が減った.
まだまだ減りそう.
下流のダムが放水を始めたのであろう.
自然の天候と人間の都合で,川の水量は変動すると判明.
もうすぐ,田んぼに水をいれないといけないので,さらに
川の水は減るであろう.
雨の量だけで水量が増えて,晴れて減ると言うわけではない.
28(火)この日は,大事なデータが取れた.貴重な1枚を撮らしてもらった.
非常に興味深い.
よく見ると,コカゲロウのドラウンドダンではなく,
羽が透明なので,スペントスピナーになる.
大きなモンカゲは20匹の小さなコカゲロウに混じって2匹だけ.
まあ中間のエルモンヒラタが入っているかというところ.
全部スピナーで卵を産んでから流されたモノか.
羽は全部透明なのには驚いた.

自分が釣ったサカナのストマックポンプの写真を挙げたい.

まあ,4月初めのほうが良かった印象.
このデータが役に立つときが来ます様に.
寒春のため,予定,思惑がズレズレ.
なかなか,こうすれば釣れるという結果が出ない.

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