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地域医療研修医のための脳外科病棟カンファ7回目,2018年9月25日

DarkoStojanovic / Pixabay

とにかく,なんとか説明しました.急激に用時の山なので,まずはメモ程度.
というか,毎月5例はあった慢性硬膜下血腫が来なくなったので箸休めみたいな説明.
研修医の先生が「画像は載せないのですか?」と質問がありました.
「画像」はその患者さん個人に属するものなので,「医師の守秘義務」に決められています.医師の守秘義務は憲法によって規定されています.
日本国憲法で「守秘義務」のある職業は「医師,歯科医師,薬剤師ともう一つ」だけです.
「個人情報保護法」も一番最初は,個人情報を5000人分以上取り扱う「企業」に対して決められた法律です.しかし,医療関係で調べた限りの21の専門職はそれぞれの法律,通達などで厳密に患者情報の漏洩に関しては,規定があります.
MSWなど新しい職業は,「通達」によって規定されているはずです.
そんなこんなで,自分は「経験した症例から,一般論を述べる」という形しか,提示しません.当たり前ですが,患者さんに不利な話をブログで書くヒトはいません.
今回は2例しか出せませんでした.

症例15 90才代 内包,放線冠のBAD梗塞

梗塞は,多くなった.
穿通枝梗塞,ラクナ梗塞は,そもそも「ラクナ」が「小窩」という意味で,わずかなくぼみ程度の意味.
そうなると,当然部位によっては「無症候性脳梗塞」もあり得る.
今回は,前日昼から,左顔のしびれと左手のしびれ,違和感と動きにくさがあって,
独歩受診.
お元気.
MRIでは放線冠レベルのスライスでは,少し前のほう.
基底核,視床が写って内包前脚,後脚が写るスライスでは,内包が少しやられているが,
後脚の前の方が梗塞の範囲に入っている.
スライスは4スライスの上下に広がる梗塞範囲なので「BAD」に属する.
ラクナ梗塞とBADはどう違うか.
これも,詳しくは後述.

今回,私が研修医の先生に「知っておいた方が良い知識」は,
錐体路(皮質脊髄路)は,内包のどこを通って大脳皮質から脊髄前角の運動細胞まで降りていくかということ.

特に,モンロー孔レベルで内包の前脚,膝部,後脚が見えるスライスではどこを通っているかを知っておいた方が良いというお話.
それは,内包前脚と後脚が曲がった場所,膝(ゲヌ)と呼ばれる部位のやや後方を
神経線維の束が降りて行っていると言うこと.
その部位での細かな局在が,診断や症状を決めることが多い.
要はその局所で,前から顔,手,体幹,足と走っているというか下へ降りて行っている.
要は,被殻出血などで,前から血腫がおしていれば,顔と手に麻痺がでる.
視床手血で後方から押している場合は足に来る.
これは,麻痺に関しての話.
CT,MRIのaxialのそれぞれのスライスで錐体路は「顔」「手」「胴」「足」の神経束はどこを通っているかがわかれば,顔と手に強いのか,上肢はそれほどでもなくて歩けないなどの理由がわかる.
という話でした.

症例16 40才代 脳脊髄液減少症
圧がゼロから1ぐらい.

先週,紹介されてきた.
自分が開発したダブルミエログラフィーがこんなに役立つとは思いませんでした.
特発性脳脊髄液減少症は平均40才ぐらいのヒトがなる.
結合組織が弱いからなるのなら,「子供の頃」になりやすいはず.
あるいは,「脆くなっていったらなる」のなら,高齢者がなりやすい.
成人して,なぜ40才前後のヒトが特発性になるか不明.

結構な運動?をして数日後に,「起きたら1分で頭痛,横になったら楽.」といつもの
体位性頭痛の患者さん.

自分が

 

→これは忙しくて途中.

 

 

 

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