私生活,雑感

濃厚接触者となり,期間無事終了.

コロナ抗原検査

9月13日の14時過ぎに患者さんの相談を受けた.朝からスポーツをしていた高齢の女性が,麻痺がでたので救急搬送されてきたと内科から相談.MRIで脳塞栓と判明.心房細動もあり,NIHSSも11-13点ぐらい,ASPECTSも11点満点でもマイナスは1,2点ぐらいなので,tPAを発症して2時間で投与.
今は血栓除去術とセットなので,近隣の病院へ転送となった.
転院になれば,今は必ずコロナ感染の検査が必要.15分ですむ簡易な抗原検査よりは院内でできる1時間かかるPCR検査を行う.とりあえず急いで検査に提出.しかし1時間待ちということは,Time is Brainの時代に合致していない.そもそも,午前中に身体をうごかしており,救急搬送され時も平熱でマスクをしていなかった脳塞栓になったヒトが「実はコロナにかかっていました」という発想はなかった.PCR検査には提出して,結果がわかれば連絡をしてもらうようにして救急車に同乗した.それが,丁度,まんなかあたりの距離の時,携帯に「PCR陽性です」と電話あり.それは病院から先方の病院にも連絡.
到着したらガウン,アイシールド,マスクをつけて救急車内にスタッフがはいってきた.自分は普通に白衣と病院用のズボンをはいただけ,マスクはしていたが眼鏡をしていなかった.
もちろん自分の病院スタッフも,子供がコロナにかかったことで自分がなった人達はでていた.いつも数名以上は,濃厚接触者,感染者として病院を休んでいるヒトはいた.しかし,患者の転送時に救急車に乗って,途中でコロナ陽性と判明したスタッフとしては自分が病院初であった.同乗してくれた看護師さんも同様であった.要は密室扱いの救急車内,しかもコロナの患者として移送していた訳では無かったので,感染する可能性が高かった.
救急隊員もびっくり.後の消毒なども大変であろう.
「濃厚接触者」に対する扱いは急激に軽減された.「5日間は自宅安静」で,4日目,5日目の抗原検査で(-)なら,6日目からは復帰可脳となっている.
自分が病院に帰って来ても,病院内には入らないように.医局には入らないようにとのことで,医局から自分の私服,車,アパートの鍵なども持ってきてもらった.さらに,17,18日用の検査キットも持ってきてもらった.玄関横でそれらをもらって,真庭ベースキャンプ(アパートの別称)に帰宅.まずは晩ご飯をスーパーに買いに行った.
自分の場合,火曜日の夕方に濃厚接触者になった.そのときの一番,気になったことは,「水,金,土」の外来患者さんたちの段取りであった.70名ぐらいは動かさないといけない.まあ仕方が無い.残されたスタッフがなんとかしてくれるだろうと思うしかない.
真庭ベースキャンプ(アパートの別称)に戻り,調べた.「潜伏期は3日間ぐらいで,発症は4,5日目」とのこと.まあ,徐々にコロナウイルスが増殖して,症状がでるまでが4日間ぐらいとなる.自分はすでに4回ワクチンは打っている.感染しても軽くなるのが目的と理解している.どうなるかである.
つらつら,火曜日の晩に考えてみた.安静にしていたらウィルスは増殖しないのか,身体を動かしたら余分にふえるのか.身体が疲れたら余計に重症化するのか.
9月13日(火)夕方に濃厚接触者となる.
9月14日(水)とりあえず,一日中,アパートでごろごろ過ごす.久しぶりに部屋の掃除などのんびりした.
9月15日(木)朝,早くおきて,フライアングリングに行った.釣り場では他県のヒトとなにげに1分間ぐらい会話したのみ.「なるべく僕には近づかないほうが良いですよ」「まあ,外でこれだけの距離なら普通は大丈夫ではないですか」などと会話.昼に普段は行かないスーパーに夕食の準備に買い物.そこでも病院のスタッフに会ったが,距離を取って1分ぐらい会話した.
9月16日(金)この日も朝から,フライアングリングへ.なんと知り合いが後ろに付いてきていた.その日は,釣り場でその人に車にのせてもらって,いくつかの場所に移動した.今回の「安静期間」でもっとも長い間,話をした唯一のヒトになる.その人も海外出張の間に知らぬ間に移されたとのこと.この人に感染させると「医療従事者としては最もしてはいけないこと」をしたことになる.それが自分の最大の心配事になった.自分が感染してしまっていたら,それは「不注意」「想定外」などの組み合わせの結果なので甘受しないといけない.真庭ベースキャンプ(アパートの別称)に帰っても,特に症状無し.
9月17日()なんか安静期間に二日も半日間だけだが,ヒトに合わない予定で外出,川に行っていたのでどうなるか心配ではあった.朝7時に抗原検査を行った.自分が患者さんにしていたよりも入念に,左右の鼻に突っ込んでやってみた.15分後に(-)と判明.助かった.症状は冷房をかけたまま寝たためか鼻みずもでる感じだったので,心配であった.その日は木,金の短時間のフライアングリングで得たシステム自体への自信がついたので,フライをさらに巻いた.
9月18日()この日は朝5時すぎに抗原検査2日目を行った.予想通り(-)であった.台風14号も来ているので,午前中だけフライアングリングに行った.帰りは14時ぐらい.フライのシステムはできあがったので,不足分をさらに注文した.一応,自分の安静期間は終了した.

そんなこんなで、短い夏休みをもらった。有休、代休、リフレッシュ休暇を使った。
「病休」になると給料は6割しかでない。有休が36日もあったので、そのうちの2日間有休、半日代休、一日リフレッシュ休暇ではないか??
日月はお休みだったので、土曜日が半日なら3.5日休んだ計算。
要は、有休も年に5日間は使わないと行けないので、そちらのほうは良かった。
9月19日(月)は祝日なので,のんびり出来る.この日は仕事の段取りをするつもりだが,台風14号は結構すごいらしく7時には暴風警報がでていた.

と言うことで,自分の濃厚接触者としての安静期間は終了した.自分の無聊を慰めてくれたのは,学生時代から唯一続いているフライアングリングであった.
フライアングリングに関しては新しいシステムを確立できたなので自分の人生のモットーの「マイナスからの逆転」は今回もうまくいった.

さらに役だったのは、アマゾンプライムの動画とAudibleの本を読んでくれるアプリ。

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