最近，証明写真を撮りに行った．
200円アップでコンシーラーをかけたようにきれいに撮れる．
さらに，頬骨あたりのシミも消せる．
プリクラでは，さらに目をパッチリ大きく変えれる．
顎も細くシャープに出来る．
TV番組のマツコデラックスの出る，「マツコの部屋」でやっていた．
キャバクラのお姉さんに人気の写真館．
そこは，きれいに写真を撮ってくれるのではない．
きれいに撮った写真をさらに，変更していってくれる．
目の形，睫毛の長さ，シミ，シワ，鼻筋などあっという間に補正出来る．
全身写真なら，足のあざなどもきれいに上塗り．
写真を見たら，5人の職員の中なら，本人かどうかはわからないが，
面影はこの人に一番似ているかもと言う程度までに美形にすることが出来る．
まあ，単純に30％イケメンにするなどと設定したら，そのように変わる．
証明写真では無い場合は，いくらでも変化させれる．
本人と認識出来ないほどでは「証明写真」にはならない．
見た目をきれいにするアプリ，技術はどうでも良いレベルの話．
別件のニュース．
AIでは，認知症と普通の人を顔写真だけで
90％以上判定が出来るようになっていると記事が出ていた．
確かに今，自分の患者さん達にも，完成された認知症の方々がおられる．その顔には，言葉では説明できないが，共通点がある様に思える．「タマシイが抜けた．」というか，「惚（ほう）けた」と言うか，ある種の「突き抜けた」というか，「悟った」というか，
この世の人では無いような表情をしている．
笑うときも，動物が笑うような邪気のない表裏のない笑顔を見せてくれる．
目力（めぢから）というか，意志の強さ，決意を表すような印象は全くない．
口元も緩んでいるが，脳梗塞からの顔面麻痺，末梢性のベル麻痺などとは又違う．
それをAIは点数化するのであろう．
そのうち，この方の表情ならMMSEは30点満点で18点ぐらいなどと予測もしてくれそう．
それで，マツコデラックスの話とAIでの表情による診断を繰り返したら，
「賢そうにみえる」あるいは認知症の人も「そこまで認知症は進んでいない」という顔に
変えてくれることができそう．
葬式の写真は，無くなる2，3年前などの朗らかに笑っている写真がよく使われるが，それが，時々，認知症になっている写真があると思っていた．
おそらく，葬式の時の写真が．その人の人生最後の写真になる．
それでも，AIなら，その人が生前は認知症だったか，そうではなくて別の疾患で亡くなったかは，分かる様な気がする．
自分の受験申込みの写真を撮った時に，
今は，写真は「本人の一体，何を撮っているのか」を考えた．
普通の人の顔を「50％賢そうな顔」にしてくれるぐらいはしてくれそう．
それで試験は合格することは無いけれど，気合いは入りそう．
他にも「意志の強そうな顔」「仕事が出来そうな顔」「異性に持てそうな今風の顔」など
いくらでも，程度を決めて変更できるであろう．