サイトアイコン Youは何しに真庭へ

「自由」と「平等」の国は最初から大変

今回の,アメリカの選挙は,よくわからなかった.
経済政策,外交政策などしないといけないことは沢山あるが,
落としどころが,極端にかわるわけではない.
なぜ,そんなに深い対立があるのか.
南北戦争の時のように,南部の農業,綿花地帯と北部の工業,貿易地帯では,産業構造が異なるので,もめるというのは分かる.
あるいは,黒人と白人がもめるというのもわかる.
それ以上に地域ごと,立場ごとで激烈にもめる.
二者択一しか無ければ,もめるのは分かる.
しかし,何をそんなにもめているのか,自分では理解しにくかった.
世界には,民主主義の国が沢山ある.
自分は,日本も民主主義陣営に入っていると思うが,
「平等」意識が強い民主主義国家と思う.
国民皆保険など,借金につぐ借金にもかかわらず死守しようとしている.
「自由診療」という言葉がある.「保険診療外の特殊な治療」で高額であるが,何とかなるかもしれない治療というイメージ.
「自由競争」と言う言葉がある.自由に競争して勝者が利益を独り占めに独占する可能性がある.そうなると敗者は必然的に出てくる.
米国は「挑戦することへの平等な機会を与える」国で,結果は「勝者と敗者」あるいは,「持つ者,持たない者」に別れるのは致し方ないという極端な考えに近い.要は「最初のスタートを平等に与えて,自由に競争させる.その結果は参加した以上は,甘んじて受け入れるのが基本的な考え方.
それは,分断と対立を生むことの危険性を常に内包している.
さらには,現状で,「スタートの平等の権利さえ与えられていない人々」が存在している現実がある.

日本は「結果の平等」に近い.競争はするが,勝者と敗者にそれほどの差が生まれないようにする仕組みを作る国.

要は,Make America Great Again は,競争して勝つようにもう一度持って行きたい.「車の部品工場は,他国の車会社もアメリカで売る以上はアメリカ内の工場で作るように」と強権発動する状態.
America Firstの揺り戻し.
「自由に競争するというのなら,米国も全部,自由に決めさせてもらう」という理屈.
それでは,グローバル企業は米国に気を遣わないといけない.
一方,米国の地元は,それで仕事が戻って個人としては収益があがり職に就けるヒトが増える.あるエリアからは非常に感謝される.それを露骨に現実路線で行った結果,ある地域では,実行してくれた政治家に賛美を送る.

ところで,新コロ肺炎医療に関して言えば,「自由」に診療するようなものではない.経済弱者に対しても,医療を届けないと感染の終焉はない.
これは,「平等」の概念が重要さをます案件.
強気に「自由」を訴えても,ウィルスは「平等に人間にかかってくる」ので「自分は大丈夫」というある意味に勝手気ままな自由は排除される.

「平等意識の強い」民主主義国家と「自由意識が強い」民主主義国家はバランスを取るポイント,落としどころが異なる.
落としどころが極端に行ったり来たりしたことが,今回の結末であったであろう.自分自身,自分の家族,自分の住む地域,自分の経済状態,自分の出自によって,落としどころが全てに異なるので,多くの地域でもめにもめたのであろう.
そもそも「自由と平等の国」と言う言葉自体に内在する矛盾点が大きく曝露されたということだったと解説があった.
もちろんレイプされて妊娠しても中絶はダメなどの主張をいまだにしている宗教団体などは21世紀の時代にあっていない.
「例外をもうける柔軟さ」は集団生活をしだした人類の発展をささえた知恵の一つだが,それは保つべきである.

「自由と言っても,なんでもやりたいようには出来ない」
もちろん「悪平等」は良くない.
ということで,今回の選挙は,自由にやった4年間のあとは,バランスを取る4年間ということになる.
漸く,納得した.

モバイルバージョンを終了