他府県のことはわからない．
自分の皮膚感覚．
10月16日に岡山市内で「脳外科総会」があった．
外来を済まして，遠路，夜の同窓生の集まり．簡単に言えば飲み会に出席した．
驚きの光景を目の当たりにした．
他の店でも，若い男女，学生さん風，若い社会人，中高年達も隣のヒトと接して飲み会をしている．
Go to eat も始まったので，まあ，政府の主導通りである．
飲み会は絶好調，皆，会計をすましてマスクをして，道に出て行っている．
逆．
道で距離をあけて歩くときにマスクをして，飲み会で盛り上がるときにマスク無しでは，クラスター発生もすぐであろう．
心理としては，「自分の知っているヒト」達と一緒なら感染の確率は低いが，
道路上など「知らないヒト」がいるときは，うつされるかもしれないというところ．
そんなこんなで,真庭市の田舎で働いている自分は，「これでは感染は押さえ込むのは無理」と実感．自分の，および自分の周囲のヒト達の距離感の感覚とは岡山市の夜の飲食店での距離感は全く違う．
「田舎のネズミ町のネズミと」というイソップの寓話があるが，
楽しいこと，おいしい料理などがあるところには，危険も一杯という感じ．
早晩，岡山県も第3波が来ると,そのとき実感．
もう，新幹線も満席の状態らしい．
一時，入店時にはひたいで温度を測っていたレストランなども，はからなくなった．
「コロナ疲れ」でもう耐えられなくなったヒト達が多いと思う．
10月16日の晩の自分の直感は，「全国的に，特に田舎にむけて，感染の波は急激に広がる」というものであった．
その後，津山市で10月17日から症状のでていた20才台の医療従事者が20日に「陽性」と判明，その後は，22日には病院のクラスターへと発表．初めての陽性患者報告となった美作市など人口の少ないエリアにもパラパラと陽性が出だした．
直前に自分は，現場を見たというところか．
10月24日には，「年末年始を1月11日までに」等と言い出した．
初詣はソーシャルディスタンスを保ってなどは「無理」であろう．
200万人がサンガニチで初詣するような大きな神社では，間違いなく感染が拡大する．
だらだらと少数が感染し続けて，いずれ集団免疫を獲得させる方法にシフトするしかない．
ワクチンは，おそらく「無理」あるいは「非常に困難」と個人的には心配している．
それは「感染者の死亡率」が2％としたら，ワクチンの副作用での死亡率はその1000分の１以下あたりに押さえないと，大問題になる．「感染して1000人に20人が死亡」なら諦めるヒトも多いであろう．
しかし，「ワクチンして1000人に一人死亡」では怒りをかう．
その比率なら，真庭市46000人なら，全員に打てば46人が死亡してしまう．
ワクチン10000人に1人死亡でも4.6人が死亡．
真庭市で5人がコロナで死亡と計算すると，陽性患者は250人以上になる．
10月24日現在，岡山県で196人陽性．
今後も真庭市で250人が陽性になる確率は,ゼロであろう．
人口46000人中250人が陽性のレベルの市町村は日本には存在していない．
そう計算するとワクチン100000人（10万人）に1人死亡なら，
真庭市の住民全員に打てば0.46人死亡ですむ．
しかしPCR陽性は10万人に0.5人までの感染者なら，
自粛を解除と言われていた．
通常の使われているワクチンでは
「大きな副作用が出るが死亡はしない」レベルなら
7万人に一人ぐらいの報告がある．
死亡率はもっともっと低くないと「ワクチン」として
一般人に推奨することは出来ない．
そのように計算すれば，100万人に1人がワクチンで死亡なら
2000万人に打てば20人がワクチンで死亡．
感染患者10万人に0.5人PCR陽性でいくと，2000万人なら100人が陽性．
死亡率２％なら, 2名が死亡．
そのように考えると，ワクチン100万人に1名死亡でも，割が合わない．
それだけ優れたワクチン開発は,いつになったらできるのか？？？
実際は，頭の中でそのような計算はしていないが，今までの経験で
なんとはなしに無意識に計算を人間はしているもの．
それが直感，皮膚感覚などとなって「こうなりそう」などとなってくる．
個人の印象では，今後，PCR陽性は田舎にむけてどんどん広がっていく．
年末年始を超えた後は，東京都などは毎日，今のレベルの2倍，3倍は陽性患者が出そう．
年末年始にもふるさとに帰れないとなれば，動くのは，今しかないと自分の直感は訴えている．5月，6月は，移動を自粛するように言われていたが，今は言われていない．
