働きかた・生活改革

2019年以降は「Dualer の時代」は本当か?

なんか,TVで,2019年は「都会」「文化」を楽しむ生活と「自然」「田舎」を楽しむ,両方の良いとこ取りの生活をするヒトが増えるとの放送があった.

大昔「マチのネズミと田舎のネズミ」という子供向けのお話があった.
マチに行った,田舎のネズミが,あまりの豪勢な生活,おいしい食べ物に驚いたが,
車にはねられそうになって,「やっぱり,田舎がいいや」と帰っていく話.
と,自分は覚えていた.しかし,調べてみると,
都会のネズミは豪邸の壁の裏に済んでいて,ヒトが来るので静かに隠れて住んでいる.
それでおいしい物を食べようとすると,ヒトが来て食べられず,田舎のネズミは,
こんなストレスのある生活は嫌と帰って行くと書いてある.
まあ,イソップの童話なので,時代としても「車は出てこない」が正解.
調べてみると,自分の記憶のもとは,ディズニーの動画で,
車がたくさん走っていて,騒がしく危険な町で,「なんであんなに静かにしていないと行けないのか」わからないまま,田舎のネズミは40マイルを歩いて帰ったとのこと.
ということで,危険な町の象徴の車はディズニーの動画がオリジナルでした.

ところで,自分は,全く異なる状況を目の当たりにしている.
それは,今の日本は,「いなかほど車が無いと成り立たない生活」を文化?として作り挙げたこと,本物の動物の田舎のネズミは昔ながらの穀物などでよいだろうが,擬人化されたネズミ,すなわち,本物の田舎の人間は,昔ながらの生活は出来ない.
どこにいくにしても,車がないと生活ができない.

真庭に来て,わかったこと.
真庭での成人は,「一人に一台の車」がないと生活ができない.
父親,母親,成人した娘,息子の4人家族なら,一家に4台の車がある.
車なしの田舎ライフは,それはそれは不便である.
さらに僻地に行くと,最近はガソリンスタンドもなくなりつつある.
日本の収縮というか膨張の時代は,確実に終了.
車で,特に軽トラでの移動が田舎のデファクトスタンダードになっていること.

まあ,東京のリクルートが調べた「dual life」は,本物の大都会のヒトが,
観光地レベル,道の駅レベルの田舎,
あるいは,軽井沢レベル,伊豆の別荘地をなどの田舎を想定しているように思える.
まあ,それでも東京,大阪の人達なら「田舎」と思うであろう.
コンビニまで20 kmなどの田舎は,都会のヒトの考える「田舎」ではないと考えている.
まあ,川で言えば,「里川」が流れるレベルの田舎.
源流がながれて,ロープで下りていかないと到達できないような領域は,
彼らは「田舎」などとは思わない.
もちろん,そんなところには自分も平日別荘(アパートの別称)を構えたりはできないが.

真庭市久世に長いこと在住していた,もと「大阪からの社長さん」がいた.
田舎暮らしにあこがれて?,真庭市にきているが,目の前は大きなスーパーがあり,
久世は,もっとも人口の多いエリアである.そのエリアには3500人が住んでいる.
人口47000人のなかで,3500人は大集落である.昔から商業の町である.
まあ,そういうこと.大阪のギュウギュウ詰めの場所からなら,
ほんとに田舎に思えると思う.30 km以内に本物の大自然がたくさんある.
大阪市内で30 km移動しても,大きなビル群があるだけである.

まあ,それぞれのdual lifeがあるということ.
それと,あまりに歳を取ってからでは,楽しめない.
それは,車の運転が出来なくなるから.

まあ,2019年もdual lifeを楽しもう.

そういう意味では,ネットで情報が手に入り,SNSで世界中がつながっている今は,
自分をどこにおいても,つながると言う意味では,dual lifeは,どこでもできる.
世界中の好きなところで仕事も生活も出来る時代は来ている.
Dual lifeもTriple lifeも,Nomad lifeも自由に出来る時代は,確かに来ている.
自分は2016年10月から,徐々に実践できているが,まだまだ楽しめていない.

条件を考えてみた.
場所
1)本当の田舎への中継点になる場所に仮の拠点を作る.
そこから,時間を作って,日帰り,一泊二日,2泊3日程度でさらに,
田舎の海の幸,山の幸が食べられるところなどに行ける場所.
近くに別荘地があれば,それなりにおいしい店もある.
2)高速道路のインターの近く.
できれば,高速バスのバス停が近くにあれば,それが一番良い.
そうすれば,都会にいくのも,気が楽である.

移住するための時期
3)車が運転できることが必須.
85才とかではおそすぎる.認知症にもなるし.
なにもしたくない年齢になって,dual lifeもあったものでない.
4)仕事ができること.
仕事がないと,ほんとに孤独になる.移住した先には,地縁も血縁も無い.
もとの友人,家族との連絡を完全に絶ったりしたら,それは世捨て人になる.
dual lifeなのだから,どちらでも,人生を楽しまないと意味がない.
一番は,田舎でも都会でも仕事が続けられること.
拠点をどちらに置くかは別として,どちらでも仕事をするのが一番大事なポイント.
5)PC, 特にSNS,スマホが普通に使えること.
若い人なら,ほぼ当たり前だが,これができないと移住先では,
最初は,おそらく食事もできず苦労する.
6)もう一つの拠点を作る意味があるので,家族全体で田舎に移動するということは,
ない.おそらく子供はすでに独立している年代のヒトの話と考えている.
小さい子供を田舎で育てたいなどは,「個人が楽しむdual life」とはまた別の
考え方である.

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