専門医人生

産業医資格更新物語 開始から終わりまで

プロローグ:産業医更新に必要な単位は5年間で20単位だが、自分はめんどくさがりで、3日間で取れる年一回東京、大阪の集中講習に5年に一回出席していた。それまでは、それで良かった。

まずはうまくいかなかった7月3日の話:この日は、18時から9月半ばの3日間の大阪での産業医の集中研修の申し込みがHPから開始になる。自分も申し込みの練習をしていた。18時にサイトから、申し込みの文書をあけて、申し込んだ。できたと思ってクリックしたら同意するところができていなかった。18時4分にクリックしたら、「もういっぱいです」とのことで終わり。18時2分なら大丈夫だっただろうが、もう自分はまとめて産業医の単位が取れないと決定。
後は地元で9月末までに20単位を全部とる算段をしないとだめとなった。
「大阪夏の陣破れたり」という感じ。
裏側の情報としては、以前は募集人員が400から450名だったのが、200名に減少。要はコロナで距離を開けないといけないので、半数の募集になっているため倍率が上がった。

当日から、研修会などを全部調べた。滅茶苦茶頑張れば8月19日までに全部取れる。予備の3単位は8月20日に取れると判明。

とにかく、9月29日までに20単位をとらないと、資格を失う。大変。

木曜日、土日にあるということが自分には有利に働いた。

まずは、7月20日(木)に大学のホールで行われる。2単位だけもらえるものにでた。
15時から17時。20名も出席していない。3000円の費用がかかるので、出席しないヒトも多いと思う。化学物質についての一般的な話であった。現在2単位

7月22日()午前中、8時半から12時45分までは、倉敷で小学生にフライの作り方の講習を行った。13時までは倉敷、しかし、早めにでないと2号線は混む。13時40分には到着。駐車場が使えて助かった。
この日は医師会の3単位もらえる14時半から17時半までの講演。
立派な、医師会館のホールでした。途中で一番前の席で「オジサン医師が若い医師に大声で怒鳴ると言う「けんか」があって驚いた。医師の200人が参加する講習で、出席者同士のけんかなど、初めてみた。どうも、駐車場不足が原因であったような。まあ、コロナ以降の次の感染症はなにかという話は、産業医の更新とは異なっている感じがあったが、興味深かった。現在合計5単位。

7月27日(木)14時半から、岡山駅西口の医師会館へ。産業医関連の講習に朝から忙しい。12時前に頭部の処置をして、12時からの委員会に遅れて出席12時15分から5分でたべれるだけ食事。そのまま12時35分には出発。14時前には到着。この日は、何をしたか?
たしか、メンタルヘルスで、1)専門医につなげる。2)時間をかける。3)適材適所を考える。それで、無理なら辞めてもらうという話。辞めてもらうにしても、いくつものステップが必要。主治医は、患者の意見以外は聞かない。職場の状況もわからない。また。産業医は、会社の都合を優先する。そのすりあわせが必要。もともとの妄想癖のある人でも、退職してもらうのにかなりのステップを踏まないといけない様。最後にテレワークなら可能かなどの検討も必要らしいが、よけいに大変。テレワークはもともと、多くの職員との信頼関係が構築されていないと成り立たない。皆、職は失いたくないが、妄想癖などがあれば、職場全体に害をなすので、大変。
現在合計7単位

さらに試練は続く。7月30日(日)、次は他府県へ遠征。
12時15分から17時半までの長丁場。朝から鳥取までドライブ。
倉吉市の「なしっこ館」の横の会場、ホールであった。
なかなか、力の入った研修であった。
鳥取県なら、鳥取、倉吉、米子で年間3回、5単位のものがある。
他府県のヒトが出席なら1万円の費用がかかる。産業医の手帳も持参しないとおいけない。まあ、いろいろ勉強になった。次回からは、倉吉のは楽しい。
現在合計12単位

8月3日(木)、アスベストに関して、14時から18時まで4時間。岡山労災病院へ。
知らなかったことは、80年、90年に輸入がピークで、2006年頃には、輸入も止まっている。しかし、肺癌、プラーク、中皮腫などは曝露して、10年、30年などで出てくるので、その頃輸入のピークの山を30年横にずらして、同じように、今の今、患者数が増加しており、まだピークアウトしていないことに驚いた。現在合計16単位

後、2回行けば20単位になる。2週間、間が開くので少し身体も楽になるだろう。大変であった。気持ち的には8月17日、19日で終了。7月20日からはじめて8月19日で終了。頑張れば1か月で取れると、わかった。

後は、メンタルヘルスなど自分に必要なものを中心に、5年間の間に聞きに行こう。

8月の17,19日で20単位が取れることがわかったので、8月4日に8月20日の3単位の朝から大学の研修は断った。8月8日から手続きとのことで参加料8000円が返ってきた。

8月17日(木)2週間ぐらい間が空いたので、他の仕事が大分できた。この日は、メンタルヘルスで14時半から16時半まで、津山医師会のサテライトスタジオで岡山での発表をwebで聞いた。いつもながら、概念的な説明であった。現在合計18単位

8月19日(土)15時から2時間、化学物質の話を医師会で聞いた。まあ、有害、有毒物質はたくさんあるので、どうするかなどはお勉強になった。その間に大学での講義終了のテストの採点を終わらせた。とうとう合計20単位 で無事終了。
実際は、当日の午前のCTで、手術になる可能性が極めて高いヒトがでて、8月20日(日)の朝10時からすることにして、指示をだして、時間がなく昼食も食べられず、高速道路の途中のSAに寄って、イノシシコロッケを買って、それを食べながら移動した。

7月20日から始まって、8月19日までの正味1ヶ月で5年分の単位を取った。
更新、生涯、実地と3部門あるが、倉吉市に行けば5単位の中でも満遍なく取れる。
MBC(真庭ベースキャンプ:アパートの別称)からも62kmで、岡山市に南下するより距離は短い。
毎日の仕事に加えて移動、研修など最後のほうは、めまいがしたり、足元がふらついた。
8月21日には手続きをして更新の証書をもらおう。
私の2023年の夏の挑戦は終わった。

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