認知症専門医試験資料

認知症学会専門医までのまとめ 備忘録 その1

2020年10月から,4月18日(日)まで,きまじめにお勉強した.
医師人生の最後の専門医試験になる試験を受けた.
認知症学会専門医はマイナーであるが,自分の働いている地域では,
高齢者が多いため,「認知症」はいわゆる「common disease」でありふれた疾患である.
個人的には体力低下と体重増加,視力低下と大きな犠牲を払った.
そもそも,まわりに,この専門医を持っている医師がいないので
情報が全く入らなかった.
ネットにも他の学会の専門医情報は普通は載っているが全くなかった.

自分は救急学会の専門医試験の時は,ネットに載っていた過去問を11年分やった.
教科書も2冊を読み込むように言われて,読んだ.
認知症の専門医に関しては,全く情報がなかった.
知らなかった情報.
試験時間と問題数など全くわからなかった.
全く無手勝流というか,やや無謀だったと納得.
結果は,試験時間は120分.問題数は106問であった.
1)肉眼の脳の写真,
2)前額断の染色した海馬近傍,前頭葉,側頭葉の先端の写った写真
3)特殊染色の細胞レベルの写真
など,肉眼,弱拡大,特殊染色の写真など10問は出る.

さらにわからなかったというか勉強不足だったところは,
WAISなど英語の略号がある検査が結構あるが,
本番の試験では,略号だけが並んでいる.
単語から類推できないので,
結構大変であった.

わからなかったと言うか.勉強不足のところ.

1)海馬の栄養血管
これは,単純に側頭葉底面はどの血管支配かという質問なら,後大脳動脈が海馬,側頭葉底面から下部を栄養.中大脳動脈はシルビウス裂から側頭葉の上に出て上側頭回などを栄養する.写真が海馬の萎縮だけなら良いが正解は何だったか思い出せない.

2)外傷性脳損傷の原因蛋白
4リピートタウはCBD, PSPのみ
Pickは3リピートタウのみ
アルツハイマーは両方は,皆覚えている.
問題は,外傷性脳損傷後の機能低下というか高次機能低下は,
「シス型燐酸化タウ」が徐々に蓄積する.
これは,3も4も含まれる.
2015年のNatureあたりから出ている.
軽度脳損傷後に高次機能が徐々に落ちくるのは脳外科医なら経験する.
自分がわからないのは,「遺伝子異常で4リピートとか3リピートとか分かれるのに
外傷で両方のタウ蛋白が蓄積,しかも慢性に徐々に蓄積するのか」という点.
アルツハイマーでは症状のでる20年も30年も前から蓄積し出すが,
それが,高血圧,糖尿病の管理,運動などで少しでも予防できるということは,
人生後半の途中から,生成される「加齢」などと同じような理屈からか.
皮膚のシミ,シワなども年をとれば,普通にできるがシミなどは紫外線を防げば,
予防はできる.そのようなものか?
ボクサー脳損傷などは,「そのときは致死的ではないが」徐々に蓄積して
脳高次機能が落ちるのであろう.

他にもまだまだあったので,記載していく.

3)観念失行と観念運動失行の違い
これは多くの記載があるが,わかりにくい.
病巣がどこにあるかなど,高次機能障害ではものすごく研究されているが,わかりにくい.
また,まとめます.
4)梅毒,進行性麻痺のMRI,神経学的所見
などこれは途中.

 

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